Cross Talk「エンジニア」対談
エンジニア
すべては、利用する人々のために
自社サービスの開発を通して
価値あるものを届け続ける

朝日ネットでは、大切なお客様に使っていただく価値あるシステムを開発するために、優れた技術力と知見を駆使して力を注ぐエンジニアたちが活躍しています。日々、どんな思いで仕事に取り組み、何にやりがいを感じているのか。朝日ネットで働くエンジニアたちのリアルを知るために、開発部門のM.M.さんとT.S.さん、サービス基盤部のK.N.さんにお話を伺いました。

M.M.
開発部門
2012年新卒入社。入社後、エンジニアとしてmanabaの開発に携わったのち、ISPの開発に従事。現在は業務システムの更改プロジェクトを推進中。

T.S.
開発部門
2017年新卒入社。入社後、エンジニアとしてmanaba・ISP・VNEに関する開発に従事。現在はISP業務システムの更改プロジェクトを推進中。

K.N.
サービス基盤部
2021年新卒入社。新卒研修を経て、サービス基盤部のサーバチームへ配属。ISPのサーバ構築・運用業務を主に担当。

エンジニアそれぞれの仕事と活躍
そして、大切にしていること
はじめに、現在の仕事内容についてお聞かせください

M.M.

T.S.
現在、私たちは開発部門で ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)業務システムの更改プロジェクトに携わっています。オンプレミスで稼働している既存のシステムと新しいシステム間の連携を図りながら、既存システムの調査、新しいシステムの設計、実装方針の検討など、業務システムの刷新に関わること全般を担当しており、フロントエンドからAWSアーキテクチャまでさまざまな分野の開発を行っています。

K.N.
私はサービス基盤部で、主にISPのサーバ構築や運用業務を担当しています。具体的には、インフラ設備の維持・更新をはじめ、サーバネットワークの構成の効率化や機器の更新などを行っています。また、認証系のバックエンドデータベースの構成を整理・更新したり、DDoS攻撃を未然に防ぐための対策について検討を行っているほか、新入社員のサポートにも携わっています。
朝日ネットのエンジニアとして働くなかで、どんな技術やスキルを身につけてきましたか?

T.S.
2017年に朝日ネットに入社して以来、私は、manaba、ISP、VNEに関する開発に携わってきました。それらを経験してきた中で、一番身についたと感じているのは、自分の書いたコードに対して責任感を持つという意識です。大切なお客様に使っていただくシステムを開発するために、常に最適かつ最善な形を探り続け、それを具現化するために力を注いでいます。朝日ネットでは、さまざまなプログラミング言語を使っていますが、本番で正確に動作するコードを書くためには、その時々に適した言語を選び取る必要があります。その判断が下せるようになったのも、これまでさまざまな開発に携わらせてもらったおかげだと思っています。
チームのメンバーに意見を募ったり、相談することもありますが、自分が担当する業務の最終的な判断は自分で考えて行うため、普段からすすんでインプットを行っています。各種プログラミング言語の設計や考え方における共通点、相違点をはじめ、その言語特有の機能が必要になった背景について興味があるので、技術書やSNS上で話題になっている記事を読んだりしています。良いコードとか何か、良い設計とは何かということを常に考えていますが、「長く使えて、メンテナンス性の高いコード」を書くことができれば、より多くの人々に貢献できるのではないかと個人的には思っています。

K.N.
私は、システムを正常に稼働させ、サービスを安定的に提供し続けるために必要な技術について、多くを学ばせてもらっています。平たく言えば、システムの信頼性を担保するための技術と言えると思います。ただし、漠然と新しい技術を探したり、学ぶようなことはほとんどしません。目的が明確になった段階で、必要な技術を必要な時に学ぶことが大切だと思うので、その都度、必要に応じて身につけている感じです。どちらかと言うと、特定のメーカーの機器やソフトに依存した技術よりは、広く応用が利く技術に興味があります。

M.M.
私の場合、朝日ネットに入社してから一番身についたなと思うのは、「日本語力」です。さまざまな開発に携わる中で、物事をきちんと言語化し、周りの人に丁寧に伝えることがいかに大切かを学びました。相手に伝わる分かりやすい言葉で、意図をしっかり伝えて認識のずれを防ぎ、お互いの理解を深められるよう、常に心がけています。そこがうまくいきさえすれば、技術に落とし込むことはできると思っています。つまるところ、技術とは、必要に応じて積み重ねていくものだと思うので、日々研鑽に努めています。

尊敬する同志たちと共に
自分の仕事に真摯に向き合いたい
社内で尊敬するエンジニアはいますか?

M.M.
私は、自分以外のエンジニアの方を全員尊敬しています。技術面だけでなく、仕事に対する向き合い方についても、日々、学ばせてもらうことが多いです。広い視野で物事を多面的に捉えながら、細部にも配慮する思考のあり方など、他のエンジニアの方を見ていて素晴らしいと思ったことは見習いたいですし、自分の中にも取り入れていけるよう心がけています。
また、目の前にある課題などについて、率直な意見を言い合える環境が備わっていることは、仕事を円滑に進めていく上で、とても良いことだと思っています。上司や部下、異なるチームのメンバーなど、立場や関係性にかかわらず、フランクなコミュニケーションを行えるのは、どの方も自分の仕事に強い責任感を持って取り組んでいるからだと思います。困ったことがあれば、親身になって相談に乗ってくれたり、快く手を差し伸べてくれる方たちばかりなので、本当にありがたいかぎりです。社内のコミュニケーションツールとして使用しているslack上でも、チーム内で活発な情報共有や意見交換が行われています。

K.N.
部署やチームが違っても、同じプロジェクトやシステムを担当している方たちと話しをする機会は日常的にあります。自分が知りたいことについて、他部署の方に相談させてもらうこともあります。そうしたコミュニケーションを行う中で、筋の通った自分の意見を持っている方や自分の考えを行動で示せる方を目の当たりにすると、敬意の念を抱きます。

T.S.
朝日ネットでは、今から30年ほど前に、パソコン通信事業で培ったネットワーク運用のノウハウや経験を生かし、インターネット接続サービスが立ち上がりました。この0から1を生み出した方を私は心から尊敬しています。その根底にある設計思想が、時代を超えて、現在の私たちにも受け継がれていることを感じる時、これまで以上に力を尽くしていきたいという気持ちが湧いてきます。エンジニアとしては、何も手がかりのない状態から概念自体を整理し、言語化して説明できる人、現実に動くコードを正しく動作させ続けるための保守・運用をし続けられる人を尊敬しています。そして、自分自身もそうありたいと思っています。

価値あるシステムを
多くの人々に提供できることが一番の喜び
エンジニアとしての仕事の面白さ、やりがいはどんなところに感じますか?

M.M.
私は、自分が携わったシステムが世に出て、お客様に使っていただけていることを実感できた時に大きなやりがいを感じます。システムは使われてこそ、初めて意味を持ち、価値あるものになるのだと思いますし、培ってきた技術や知見は、その価値を生み出し、人々に届けるために生かすものだと思っています。お客様からお声をいただけることも、大変励みになります。クラウド型の教育支援サービスmanabaの開発に携わっていた頃は、社内の営業担当者を通して、大学など教育機関のお客様から喜びの声をいただく機会が多くあり、とても嬉しかったことを覚えています。

T.S.
多くの人々に使っていただけるシステムの設計・開発に携われることが一番の喜びです。申し込み数やアクセス数を通して、利用されているお客様の存在を実感できた時は、純粋に嬉しく思います。「シンプルかつ後々まで機能を拡張できるものを作り上げる」という設計の狙いが、意図した通りに実現できた時の達成感はひとしおです。リリースに至るまでの道のりは、決して平坦ではありません。例えば、システムの信頼性を確認するために行うテスト一つとっても、その内容や方法を決めるのは、私たちエンジニアの役割です。それが、この仕事の難しさであると同時に、醍醐味でもあると思っています。
もう一つ、大きなやりがいを感じるのは、生活になくてはならないものとして、自身が携わったシステムを利用者の方が当たり前に使ってくださっていることです。5年後、10年後も安定的に使っていただけるシステムを作っていきたいという気持ちで、日々業務にあたっていますが、先々、他のエンジニアの方に引き継ぐことになっても、システムの全貌がたやすく理解できるように、ドキュメントも書いて残すようにしています。その際、心がけているのは、誰が読んでもシンプルに伝わる言葉で書くことです。こうした知見を継承する文化が開発部門の中で根づいてきているのは、とても良いことだと思っています。

K.N.
究極を言えば、エンジニアの仕事の成果が分かるのは、もしかしたら10年後、20年後かもしれません。自分が携わったシステムが稼働し続けていて、多くの人々の役に立っていることが実感できた時、本当の意味で大きなやりがいを感じられるのかなと想像します。入社4年目の現在は、目の前にある課題をきれいに解決し、それを目に見える形で具現化できた時にやりがいを感じます。「こんな風に設計すれば、うまく動きそうだな」とアイデアを思いついた時や自分で考えて設計したものが、思い通りに動いた時は嬉しいですし、それがモチベーションにもなっています。

バランス感覚に長けた
エンジニアを目指しながら
面白い仕事を増やしていきたい
今後の抱負やキャリアの展望をお聞かせください

M.M.
自分のやりたいことがある時に、それを実現するために全力で向き合える人であり続けたいと思っています。目的を実現するための手段は、プログラムを書くことや仕様を考えることなど、その時々でさまざまだと思いますが、その手段が何であれ、目の前にある課題に対して真摯に向き合い、その解決策を見出していくという自分の中にある軸をぶらさずに、これからもまい進していきたいです。

K.N.
前半のお話の中で、広く応用が利く技術に興味があるとお伝えしましたが、将来的にはそうした技術をうまく活用して、特定の課題を解決できるエンジニアになりたいです。そのためには、起こり得るリスクや問題を事前に予測したり、それらを回避するための対策を考える力や的確な判断力が必要だと思うので、人としても成長していけるよう、自己研鑽に努めていきたいと思っています。より面白い仕事の割合を増やしていくためにも、機械をうまく活用することも極めていきたいです。例えば、今までは人の手で一つひとつ行っていた作業が、1日1回ボタンを押すだけですべてうまく行えるというように、機械を活用することで誰かの役に立ちたいと思っています。

T.S.
私は、システム開発を行うにあたって、目的と手段の双方を常に考え続けていきたいです。「誰のために、どんなシステムを作るのか」ということによって、仕様を決めたり、詳細な実装方法を考えたり、その時々で担う役割は変わってきますが、どの立場になっても柔軟に対応できるエンジニアでありたいと思っています。その上で、目的を実現するための手段を決定していくことができるバランス感覚に長けたエンジニアになることを目指していきたいです。
