Interview

新卒

ネットワークエンジニア

W.Y.2022年入社 ネットワーク基盤部

大学で情報工学を学び、2022年に新卒入社。現在はネットワーク基盤部で、インターネット接続サービス 「ASAHIネット」や、電気通信事業者向けに提供するIPv6接続サービス「v6 コネクト」のバックボーンネットワークの構築・運用の業務に携わる。

採用面接での逆質問に明確に答えてくれたことが印象的。「一緒に働きたい」と思い入社を決意

朝日ネットに入社を決めた理由を教えてください。

就職活動の軸は二つありました。一つはIT系であること。もう一つは、「会社が提供しているサービスや自分の業務が、どのように社会に役立っているのか」と「仕事のやりがい」を、人にわかりやすく説明できる仕事だということです。
そんな中、就活サイトでオファーをいただいたことをきっかけに朝日ネットを知り、インターネット接続サービスを通じて、暮らしに欠かせない通信インフラを支えている、社会的意義が高い事業内容に興味を持ちました。もともとネットワークに興味がありましたし、朝日ネットが提供する教育支援サービス「manaba」も大学で利用をしていたので、親しみやすさも相まって選考を受けました。

入社の一番の決め手は、2次選考の役員面接での会話です。ネットワーク業界で働く大変さを質問した時の回答を聞いて「なるほど」と腑に落ちました。学生に対して話しにくいかもしれないことを、濁して誤魔化したりせず、明確に説明してもらえたことが印象的でした。その時に「この会社で一緒に働きたい」と感じたことは、3年経った今でもはっきりと覚えています。

1年かけて技術系全領域をOJTで経験。「社員はほとんど顔見知り」でサポートしあえる環境

入社後は、どのような研修やサポートを経て業務を進めていきましたか?

まず入社して1カ月程度導入研修を受けた後、すぐに技術研修に入りました。朝日ネットの技術部門は「システム開発を行う領域」「サーバーインフラをメインにシステム系の対応を行う領域」、そして現在所属している「ネットワークの対応を行う領域」の3つの領域に分かれているのですが、各領域について仕事をする上で必要となる技術知識を座学形式で一通り学んだ後、OJT形式で実務を行いながら約1年間研修を受けました。

OJTでは全領域をまわるので、不得意な分野の業務も経験することになりますが、座学で基本から丁寧に説明して頂いたので、不安なく進められました。皆優しかったですし、一人一人にメンターがついてフォローしてくれていました。分からないことがあった時は、直接質問に行ったり、社内チャットツールで質問を投げかけて、後で教えてもらうこともありました。
研修期間に、他部署の業務内容と、サービスがお客様に届くまでの上流から下流までの流れを一通り理解できたことは、今でも役立っています。例えば、朝日ネットの社員数は200名くらいいるのですが、研修を通じて自然と顔見知りになり、自部署だけでは解決できない課題が出てきた時、「多分あの部署のあの人あたりに相談したらいいだろう」と目星をつけて相談しに行けるので「社内のどこに聞いたらいいのか分からない」と悩むことが少なく、効率的です。そのおかげもあって、今では大抵の方の顔と名前が一致しています。

また、OJT中にタイミングよく最新のサーバー機器を新規導入する機会があったので、動作検証を体験することもできました。導入前の新しいサーバーの実物に触れる機会は滅多にないので、貴重な体験をさせてもらったと思います。
今は自分自身がOJTのメンターを担当しています。教える側になり意識していることは、相手のパーソナリティを尊重して接することです。そのために、どんなことに興味関心があるのか、どういう声かけだと嬉しいのか、嫌なのか、まずは相手を知ることから始めています。今は座学中の様子を観察したり、話しかけていろんな話をしたり、色々試している最中です。自分自身が研修を受ける側だった時に、忙しそうにしている先輩社員に気を遣って、話しかけるのを躊躇った経験があったので、後輩には「いつでも聞いてね」と繰り返し伝えるようにしています。

「インターネットをつなげる仕事」
ミスが許されない環境で大事にしている慎重さ

現在は朝日ネットでどのようなお仕事をされているのですか?

所属しているネットワーク基盤部は、インターネット接続サービス「ASAHIネット」と、IPv6接続サービス「v6 コネクト」のバックボーンネットワークを中心に、ネットワークの設計・構築・運用・保守を担う部署です。一言でいうと「インターネットをつなげる仕事」と説明しています。利用者が、家にあるパソコンやスマホからインターネットに接続して、FacebookやAmazonのようなサイトにアクセスするための橋渡しをしているイメージでしょうか。

役員部長含めて10名ほどのチームで対応しています。その中で私は、トラフィックに対応してネットワークの中継機器であるルーターの設定管理をメイン業務として行っています。快適にインターネットを利用するためには、出ていく通信量と入ってくる通信量を適切にコントロールしたり、数年後のトラフィックを見据えて、新規導入するルーターの構築・検証もしています。

他にも、社外の通信事業者やコンテンツ事業者との相互接続通信の調整や、利用者からの速度不満や通信不具合のお問い合わせがあった際の原因調査なども担当しています。
朝日ネットは、予備機を活用した検証用のラックが用意されていて、本番とほぼ同じ環境でいろんな設定を試せます。業務で扱う通信回線の中には、朝日ネットが東京都で利用する全ての通信が載った重要な回線も含まれており、私がルーターのコマンドをひとつ間違えただけで、東京都の利用者全員の通信速度が遅くなったり、最悪の場合つながらなくなる危険性もあるわけです。事故を未然に防ぐためにも事前のテストは必ず行い、レビューを通過した適切なコマンドが設定されているかを都度確認しながら、かなり慎重に作業しています。

また、朝日ネットの通信網は全国に及ぶので、ネットワーク機器の台数や配線の数もかなり多いという特徴があります。ルーターの設定を考えるためには、ネットワーク全体の最新の構成を把握しておかなければいけないのですが、この大量の構成の把握は、結構頑張っているところですね。資料を読むだけではなく、実際に機器の設定がどうなっているかを目で見て確認して、念のため反対側の機器の設定も確認して、資料と実物の答え合わせをする。そんな地道な作業を必要に応じてずっとやっているかんじです。経験していくうちに自然と覚えていくこともあるのですが、ミスがないよう、作業をする際には都度資料を再確認しています。

1日のスケジュール
10:00
メールチェック、トラフィックや
機器の動作ログをチェック、
エスカレーション対応
11:00
ルーターの設定変更作業
13:00
昼食
14:00
部の定例ミーティング
15:00
メンテナンス作業のレビュー
16:00
データセンターでの作業(ネットワーク機器の設置、配線など)
18:00
退勤

ルータコンフィグ変更作業

1つのコマンドでお客様の通信に影響を与えることになるため、レビューを通過した適切なコマンドが設定されているかを都度確認しながらの作業になります。
出ていく通信、入ってくる通信を適切にコントロールし、お客様が快適にインターネットに接続できるようにしています。

「一つのコマンドで、トラフィックの流れがガラリと変わる」
成果を実感する喜びと達成感

現在のお仕事の面白さや、やりがいを感じるのはどんな時ですか?

現在入社3年目ですが、かなり大きな規模のトラフィックを扱わせてもらっています。私が変更した設定でトラフィックがガラリと変わり、良い成果が出た時は嬉しいです。
全国に約63万人の会員数を誇る朝日ネットの業務は常に緊張感と隣り合わせですが、多くの方のインターネット利用を支えている実感があって、やりがいを感じています。

また、昨年大規模なメンテナンスを実施した際、メンテナンス作業手順の構築から実際の作業進行までを担当させてもらいました。リスクを減らすため、通信に影響が少ない深夜の時間帯に、2度に分けて作業を実施したのですが、どちらも大きなトラブルなく作業が進み、想定通りの設定を投入できた時には達成感を感じましたし、自信に繋がりました。

他の技術職と比べると、ネットワークエンジニアは、ハードウェアを扱った物理的な作業も行うのが特徴かもしれません。データセンターでネットワーク機器の実機を扱い、機器の設置やケーブルの配線を行う機会もあります。私のように、機械をいじることが好きな方には、面白いのではないでしょうか。

最後に、朝日ネットへ入社を希望している就活生に向けて、
メッセージをお願いします。

先に話したように、私は就活生の時に、「会社が提供しているサービスや自分の業務が、どのように社会に役立っているのか」と「仕事のやりがい」の二つを、人にわかりやすく説明できる仕事につきたいと考えていました。現在朝日ネットで、これらを自信を持って皆さんに説明できる仕事に携わっていることを、誇りに思っています。
データの通信量の増加に伴い、今後もトラフィックはさらに増加します。大規模なトラフィックをさばくことに挑戦したい、エネルギッシュな意欲のある方と一緒に働ける日を、心待ちにしています。