
Interview
中途
ネットワークエンジニア
M.K.2017年入社 ネットワーク基盤部
主にネットワークにかかわる業務に従事したのち、2017年に朝日ネットに入社。
現在はネットワーク基盤部のメンバーとして、バックボーンネットワークの設計、構築、運用を担当している。

「v6 コネクト」と共に成長していきたい。
自分の力を発揮できる環境を求めて朝日ネットに入社
現在までの経験と朝日ネットへの入社を決めた理由を教えてください。
転職を考えていた時期に、朝日ネットで働く知人から「朝日ネットでこれからIPv6接続サービスが大きく展開していく」「それに伴ってネットワークも刷新していく必要があり、やりがいのある仕事がたくさんあるので、一緒に働きませんか?」と声をかけていただいたのが入社のきっかけです。
朝日ネットは大きすぎず、小さすぎない規模感の会社で、携われることも多く、自分の力を存分に発揮できる環境だと感じたことと、「v6 コネクト」の拡大と一緒に自分も成長していきたいと考えたこともあり入社を決めました。
前職は異なる分野でネットワークエンジニアとして働いていました。
ネットワークエンジニアとしての経験があるといっても、前職ではデータセンター事業のネットワークを扱っており、お客様からコンテンツを預かり、それをユーザーのリクエストに応じて返す、いわゆる「届ける側」の仕事をしていました。それに対して、朝日ネットでの業務はインターネット回線を提供するISPの会社として、お客様が様々なウェブサイトやオンラインサービスに快適にアクセスできる環境を整える仕事です。もちろん、ネットワークエンジニアとしてのベースとなるスキルは一緒ですが、コンテンツ提供企業と交渉したり、各社のネットワーク状況を予測しながら経路を制御したり、以前よりも複雑な調整が必要なことが多く、それが大変であると同時に面白さでもあると感じています。
通信の基幹であるバックボーンネットワークの設計・構築・運用を担当。お客様に快適な通信環境を届けるため、日々インターネットの道路を工事
現在の仕事内容について、詳しく教えてください。
朝日ネットのサービスをご利用いただいているお客様が快適にインターネットを使えるよう、バックボーンネットワークの設計、構築、運用を担当しています。わかりやすくいうと、通信が渋滞しないように日々インターネットの道路工事をしているような感じです。
例えば、お客様が動画配信サービスで動画をスムーズに視聴できない、オンラインゲームで遅延が発生して思うように遊べないといった問題が起きないよう、日々トラフィックの変動を監視しています。

状況に応じてプロトコルを使って通信制御を行い、時にはコンテンツ事業者のエンジニアとやり取りをし、「この経路が混んでいるので、別の経路を使ってもらえませんか」といった調整を行ったりすることもあります。
合わせて、CDNと呼ばれる、大手コンテンツ事業者から提供されるキャッシュサーバの増設なども行っています。SNSやネットニュースで通信障害が起こっていないかの確認も習慣になっていて、通信量が日本歴代最多だったと言われるボクシングの試合中継が動画配信サービスで配信された時には、通信トラブルが起こっていないかボクシングを見ながら自社のネットワークの通信状況とSNSを随時チェックしたりしていました。
また近年は通信量が増加しているので、バックボーンルーターの更新も欠かせません。コンテンツ事業者のエンジニアと定期的にやり取りをし、膨大な通信量をさばくために、新しいピアリング(相互接続)を増やす話し合いを行うことはもちろん、月に何回かはバックボーンネットワークの設備があるデータセンターに足を運び、コンテンツ事業者と朝日ネットのバックボーンを直接接続する作業を実施しています。
通信量の急増に備えて最初から通信回路を太くしておけば安心なのですが、そうすると、それだけ費用もかさんでしまいます。そのため、その時々の需要に適切に対応しながら、将来の通信量も見据えてバックボーンネットワークを設計、構築、運用していく。これが、私たちの仕事です。

お客様の反応がないことが、安定したネット環境を提供できている証。
“当たり前”を守り続けることがネットワークエンジニアのやりがい
現在の仕事を通じてやりがいを感じる瞬間を教えてください。
ありがたいことに「v6 コネクト」はご好評をいただいていて、トラフィックが伸び続けているのですが、通信量の伸びに合わせて定期的な機器の入れ替えが欠かせません。そのため、最適な機器を選定し、動作確認をして、朝日ネットのバックボーンネットワークに組み込む対応をしています。導入した機器が問題なく稼働し、安定した通信が提供できていると実感できた時は大きなやりがいを感じますね。
最近では、SNSで「インターネットが繋がらない」というお客様の投稿を見かけることも減り、日々の努力が快適なインターネット環境の提供に繋がっていることを実感しています。ユーザーが増えているのに、トラブルは減っている。これは誇れることですよね。
また、忘れられないのが2年前のサッカーワールドカップです。朝日ネットではそれまでのバックボーンの増強によって、お客様がストレスなく試合を視聴できるような、安定した通信環境を整えることができました。日本代表の試合結果は惜しかったものの、通信インフラ面では朝日ネットとして勝利を収めることができたと感じています。
ある方が言っていた「水や電気のように、インターネットも使えて当たり前の存在であるべきだ」という話が好きなんです。インターネットは契約さえすれば当然使えるものと考えられがちで、普段感謝されることは少ない。でも、お客様からの反応が少ないことは安定したネット環境を提供できている証です。当たり前を守り続けることが、インフラを支える仕事の本質だと思って日々取り組んでいます。
もちろん、機械である以上、想定外の故障が発生することも。そんな時には障害箇所を迅速に特定し、可能な限り短時間で復旧させるために対応します。結果、お客様への影響を最小限に抑えられた時はエンジニアとしての達成感を感じますね。また、コンタクトセンターにお客様からお困りごとが届いた際には、原因と解決策を考え、サポート窓口や営業担当と協力して対応にあたります。直接でなくても、お客様から「ありがとう」という言葉をいただけた時には、朝日ネットの一員として誇りを感じられる瞬間ですね。
- 9:30
- 出社 (メール、トラフィック状況、ネットワーク機器のログのチェック)
- 10:00
- チームメンバーのタスク進捗確認、作業指示
- 11:00
- 設定作業手順確認
- 12:30
- 昼食
- 13:30
- 作業手順レビュー
- 15:00
- チームミーティング
- 16:00
- データセンター作業
- 18:00
- 退社
データセンター作業
朝日ネットでは、バックボーンネットワークの構築運用も自社で行っております。
データセンターでのネットワーク機器の設置、機器の間の光ファイバーの配線もチームで行っております。
日本でも有数のトラフィック量を誇る「AS4685」に携われることが誇り。
やりがいを伝えることで、未来のネットワークエンジニアを育てていきたい
朝日ネットで実現したい夢や目標を教えてください。
インターネットは、たくさんのネットワークの集合体です。それぞれのネットワークには、AS(自律システム)と呼ばれる独自の番号が振られていて、私たち朝日ネットの番号はAS4685です。面白いことに、業界のミーティングでは「朝日ネットのM.K.です」ではなく「AS4685のM.K.です」という感じで自己紹介するんですよ。AS4685は日本でも有数のトラフィック量を誇るネットワークだと自負しています。だからこそAS4685をもっと成長させていくことが私の夢ですね。
そのために大切だと思っているのは、若手のネットワークエンジニアを増やしていくことです。最近ではネットワーク基盤部での育成担当を任され、若手社員には「私たちが日々触れているネットワークは、多くの方に利用されるインフラを支えるもの」と、ネットワークエンジニアのやりがいを伝えるようにしています。日々の業務では、若手社員や派遣スタッフに作業を任せ、私はタスクの進捗確認やルーター設定手順のチェックなどを担当することが増えました。朝日ネットは適度な大きさで、成長したい人に多くのチャレンジの機会がある会社です。トラブルが発生した際にも自分で考えて対応できるよう、若手エンジニアに挑戦の場を提供することも私の役割だと感じています。
最後に朝日ネットに入社を希望されている方に向けて
メッセージをお願いします。
朝日ネットは、少数精鋭な環境だからこそ、自ら率先して手を挙げれば、コアな役割を任せてもらえます。ネットワーク運用が好きでたまらない方にとっては、非常にやりがいを感じられる環境だと思います。インフラを支える仕事に興味がある方がいれば、ぜひ私たちと一緒に、AS4685を成長させていきましょう。
